さて、『光陰矢の如し』とよく言われますが、我々教務さんはご信者の年忌をお勤めする際に〝もうそんなに歳月が経ったのかぁ〟と感慨に耽ることがまゝあるのではないでしょうか?先般私の祖母の23回忌の法要を無事お勤めさせていただきましたが、その祖母が亡くなsyoinblog-nichijoshi.jpgった時のちょっとしたエピソードをお話致します。  
 
その日私は先住の随行兼運転手で母親共々親子人、綾部清現寺の御会式に御参詣させていただいておりました。無事御会式も終わり、その夜の宿である城之崎温泉の旅館に向け、温泉とカニ料理を楽しみにひた走って無事到着致しました。しかし駐車場の場所を聞きに行った両親が怪訝な顔をして車に戻ってくるのです。「おばあちゃん亡くなったんやてぇ」「ええ!!!!・・・・」私は頭の中が真っ白になりました。 

  実は我々が出発した直後に清現寺さんに連絡が入っていたのですが、携帯電話など無かった当時の事、道中連絡を受ける術は無かったのであります。温泉とカニ料理の楽しみは水の泡、旅館の方は祖母が亡くなったことをしりませんから無事旅館に着いたと言うことで、出してくれた〝縁起物〟の昆布茶だけを頂き、とんぼ返りで帰路に着き、結局その日は日帰りで500キロもの大移動となったのです。『あれからもう22年も経ったのかぁ。あの頃俺も若かったなぁ』と感慨ひとしおの一日でございました。 

  ちなみに私は過去4回城之崎を訪ねておりますが、一度家族旅行で訪ねた折、現地で発病してカニをひと口も食べられなかった事もございました。4回のうち2回もカニを食べ損なったとは!城之崎は私にとって鬼門なのでしょうか?ほんとは城之崎ではなく〝鬼〟之崎って書くのでは????????R・K